集団塾か個別指導塾かと問われれば、個別指導
塾に入りますが、あえて「個別指導」ということを強調
するようなことはしていません。
8年半、やってみて思うのは
・集団塾・・・大手、レベルが高い、成績によるクラス分け、
高い進学実績、質問しにくい・・・
・個別指導塾・・・補習塾、レベルが低い、教科別、
料金が高い、進学実績にはこだわらない、質問しやすい・・・
そんな風に見られているような気がします。
もちろんその通りの部分もあるし、そうかなと思う部分も
ありますが、話を聞いている限りそんな感じです。
開校当初は、まさに個別指導の典型的な形を売りに
していましたが、個別指導の塾が増えている中、どうも
差別化しにくい、そして中途半端感がぬぐえませんでした。
そしてテストでの成績アップや生徒増などがあったものの
合格実績はなかなか上がりませんでした。
数年前にある生徒が友達から「名学館に通ってるの?
あそこレベル低いよね」と言われてショックだったと・・・。
その言葉がきっかけで、5年前生徒減を覚悟で、本気で
成績を上げ、進学実績を伴うようにしようと取り組んできました。
個別指導の売りである「生徒のペース」「生徒に合わせる」という
考えから「生徒を引っ張って、ついてこさせる」というスタイル
に変え、楽しく勉強する雰囲気から、厳しく、勉強に取り組ませる
環境に変えていきました。
基本は集団塾の小型版。
指導は学校よりも先行する予習型にし、学校の授業を理解
できるようにする。
課題量を増やし、翌週テストでチェックする。テストに合格できない
(つまりきちんとやってこない)のであれば残ってでも再試。
ただ、1グループ5人という形ですから、集団塾に比べ圧倒的に
個々の動きを見ることができ、チェック、指導ができます。
簡単に言えば、集団塾と個別指導のよい点を併せ持った
中間的な立場に位置づけています。
確かに大手集団塾に比べれば料金は割高ですが、完全1:1
や1:2に比べれば割安。しかも無料補習が多いですからトータル
すれば集団塾とそれほど差はない。
もともと優秀な子が集まる集団塾と違い、中堅層が多く集まって
来ますから、油断すれば気がゆるみます。
成績を上げていくためには、生活スタイルそのものを変えなければ
いけませんし、意識を変えさせなければいけません。
私も朝塾の開催や日曜日休みなしなどやれることはやってきました。
(組織ではないので、私が「やる」と決めれば、翌日から実行できる
のがよい点です・・・)
何度も何度も喝をいれ、イスやゴミ箱を蹴飛ばすこともしばしば。
(最近は減りましたが・・・)
教室で泣いた子も何人もいます。
再試をやっている時に不正が発覚した生徒は荷物ごと教室から
たたき出しました。
そう・・・中堅層を上げていくためには普通のことをやっていても
ダメですし、ぬるま湯状態から脱けださせなければいけません。
その流れでテスト終了後は強制的にやり直しをさせるように
なりました。
そうこうしているうちに名学館富沢校のスタイルが確立され
「厳しい塾」「塾長が熱い塾」・・・そんな噂が出るようになりました。
このことによって、うちの塾を敬遠する方も出てきています。
そりゃあ、楽しい塾のほうがいいですし、赤の他人から怒られるのも
課題が多いのもいやですからね。
でも一方でこういう古い体質、厳しい塾を求めている人が意外に
いることもわかりました。
集団塾だと質問もできない、でも個別指導だと料金もかかるし
5教科やるのは難しい・・・そんな両方のデメリットを解決すべく
さほど高くない料金体系で1グループ5人という少人数指導、
親がやれと言ってもやらないことを塾長が本気になって
怒ってくれる、学校ワークの反復やテストのやり直しなど
必要と思っていても集団塾ではチェックしきれない個々の
対応、朝や土日など生徒が勉強したい時常に開いている、
生徒の質問は受けるけれど、同じようなことを聞いてくる場合に
は答えない、小テストや模試の結果は公表など
ほかの塾が効率化の関係でできないこと、退塾や親からの
クレームを恐れて出来ないことにも果敢に挑戦しています。
実際、退塾者も増えましたが、意識の高い子(成績は伸び
悩んでいるが、何とかしたい・・・)の問い合わせが増えるように
なりました。
今では「名学館?あそこ厳しいんでしょ。よく通ってるね」
と言われるとか・・・。
朝勉強すること、テスト後にやり直しをすること、夏休み
100時間以上塾で勉強していること・・・そういうことを
当たり前のように語れる生徒になりつつあるかなと
思ってます。
成績は簡単に上がるものではありません。
だからこそ、まずは意識を変える・・・
そんな塾を目指しています。
あまり面と向かって言うことがありませんが、
塾生たちは本当によく頑張っている自慢の生徒です。
2011年11月18日
当塾のイメージ
posted by じゅくちょー at 16:50| Comment(0)
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