先日、卒塾生と飲みに行った時のテーマ。
「いかに相手を喜ばせるか、いかに
幸せに感じてもらうか」
たぶん、今の私が・・・というか塾を
始めるにあたって、考えていたことなんだと
思います。
いや、もちろん、自分のことも少しは
考えてますけどね。(笑)
こうやって中高生など純粋な生徒たち
と接していると、感情がストレートに伝わって
くるので、ああ、喜んでくれてるんだなあと
いうのがはっきりわかる分、こっちも幸せな
気分になります。
塾なんて、どこでも同じといえば同じ。
そうなると、価格競争でほかより安く・・・
ということになりがち(というより実際に
なっている)ですが、そうなのかなあと
疑問に思っています。
もちろん、価格競争に乗れないというのも
ありますが・・・(笑)
私自身は入塾してくれた生徒・・・
こんなに厳しい環境で、たくさんの課題を
与えられ、塾長にガンガン怒られながら頑張ってい
る生徒たちをどうやって喜ばせ、幸せに
させようかと考えます。
もちろんその思いは、卒塾してからも変わらず、
どうやれば卒塾生を喜ばせられるかと考えます。
そして、保護者の方に対しても同じ気持ちです。
こういう話をすると、どうせ目的は売上を上げる
ことだろう・・・と言われそうですが、まあ、
経営者として、塾を潰すわけにはいかないので
ボランティアではできませんから、それも否定
しませんけどね。
サービス・・・人になにかしてもらうと、人間
嬉しいですが、それが期待以上だったら、もっと
嬉しいはずですよね。
同じ授業料を払っていて、決められた曜日に
決められた時間に来て、授業を受けてもらい、
成績を上げる・・・それが塾の本来の使命
だし、そのための授業料だと思うのですが、
私はこの授業料にはいろんな思いを感じて
います。
そもそもこのお金というのは生徒のお父様、
お母様が毎日働いて稼いだお金・・・その
大切なお金の一部を出していただいているわけ
です。
そう考えると、このお金を無駄にすることは
できません。
もちろん講師のお給料や、教室の家賃や
電気代やいろいろ必要な経費に使われるのがほ
とんどですが、余ったお金・・・すなわち
利益をどう使うか・・・これこそが経営者の
考え一つなんだと思います。
生徒を増やすためには宣伝広告も必要です。
開校当初は何も考えずにチラシをガンガン
折り込んでた時期もありました。
しかし、だんだんその効果が薄れ、2万部
〜3万部折りこんでも問い合わせが1件か2件
という状況になりました。
お金の関係でしばらく新聞折込はやめて
いましたが、あるとき、このお金は生徒の
保護者からいただいてるのだから、顔の見えない
新規生のために使うのではなく、今いる
塾生、そして受験を一緒に闘ってくれた
卒塾生のために還元すべきなんだと考えるよう
になりました。
そこからはいろんなことをやりました。
7期生の時には公立高校入試当日の新聞折込
に、「名学館富沢校・中3生へ」と塾生への
メッセージをいれた広告にしました。
2万戸の家庭に折り込みながら、12人の
だけへのメッセージ。19988軒にとっては
なんの意味もないチラシですが、「どうだ
うらやましいだろ〜」と見せつけ効果を
ねらい、12名の塾生たちがここに通っている
ことを誇らしく思えるようにしました。
卒業お祝いや成人お祝い、就職お祝いなど
節目節目のお祝いはもちろん、昨年から実施
した10月5日名学館富沢校の日の生徒&
保護者へのプレゼント、4期生から始めた夏と
春の楽天観戦ツアー、中3の東北大模擬裁判
見学、今年初めて実施したスポーツ大会、
6期生・7期生の2年で中止した徹夜勉強会(笑)、
1期生から続いている合格祈願会などなど。
そしてこういうのも塾生、卒塾生で積極的に
動いてくれる子がいるおかげで、みんなが
幸せになることができてるような気がします。
今度の日曜日にコピーや仕分け作業で人手が
ほしいなと思い、卒塾生に「昼飯おごるから
手伝って」と声がけしたら即OKの返事を
よこしてくれた子たちがいました。
窓に貼ってある「生徒募集」の文字も
卒塾生が書いてくれたものですし、
今走ってるバス広告の「名学館」の文字も
卒塾生が書いてくれたものです。
お互いに大切に思える関係ができると
もっと相手に何かしてあげたいと思って
しまうのですよね。
そのバス広告・・・
昨年10周年を迎え、初めてバス広告をしましたが
これも新規募集が目的ではなく、塾生、卒塾生、
保護者の方々が日常生活の中で、お友達と一緒に
いるときに、「あ、名学館!」となったら、嬉しい
だろうなと思って企画したもの。
これは私の想像以上に保護者の方を喜ばせた
ようです。(笑)
保護者の方がバスを見つけ、必死に写真を撮っている
姿を想像すると、めちゃ微笑ましいです(笑)
ほかの塾に通っている生徒や保護者に
自慢できるような、うらやましがられるようなことを
やっていきたいなあという思いです。
ずいぶん前ですが、小学生の塾生が「友達に名学
館に通ってる・・・と言ったらバカにされた」
というのを聞いて、「よし、絶対いつか、お前が
名学館に通っていることを誇りに思え、ほかの
生徒たちが羨ましがるようにするから」と誓い、
今に至っています。
うちの塾は授業料や講習料も安くはないですし、
課題も多く、厳しく、休んでも振替もない・・・と
入塾のハードルは高いですが、それだけに
入っていただき、頑張り続ける生徒、そして我々を
信じて継続してくださっている保護者の方には
まだまだサービスを提供したいという思いです。
もちろん、塾ですから成績アップ、志望校合格が
目的です。
単に「親身の指導」「わかりやすさNO.1」
「わかるまで生徒にとことん付き合う」などと
漠然と言っていても始まりません。
ですからうちは「朝も日曜も開けているよ」
「テスト終わったら強制的にやり直しをさせるよ」
「土日の補習、テスト対策、入試対策はすべて無料
だよ」「学校ワークは2回以上やらせるよ」
・・・と事実を並べています。
もちろん、それが魅力と映るか、魅力を感じないか
は人それぞれでしょうが・・・。
そしていったん名学館に入ったら、名学館カラー、
塾長カラーに染まってもらいます。
それが合わない生徒はうちでは続かないという
ことでしょうね。
何度も言っているとおり、一高や二高を目指す
塾ではないし、宿題もしないような生徒が来るところ
でもありません。
成績を上げたい、あと一歩足りない、自分に
どうしても甘くなる・・・気持ちはあるのだけど
という生徒に来て欲しいと思っています。
そして何より「素直」なこと。
成績を上げるうえで、そして名学館でやっていく
うえではすごく大事なことです。
「NHKのど自慢」の予選に出たときには塾生、
卒塾生、保護者の方まで応援に来てくださったり、
野球に興味のない生徒が楽天観戦ツアーに来て
野球好きになったり、相手を喜ばせてあげている
ことで自分も幸せな気持ちになれています。
保護者の方から「塾長、大変ですね」と言われる
ことがありますが、生徒が集まらず苦しんだ時期は
ありますが、それでも「大変だ」と感じたことは
ありません。
会社員時代、自分の思うことができず、人間関係で
ストレスもあったことを考えれば、今はどれだけ
幸せなことか・・・。
ただ、そんな会社員時代でも「相手を思いやる
気持ち」を学べたことは幸せなことです。
今でも当時親しくしてた先輩、同僚、後輩とは
今でもやりとりがあります。
そういう人たちって、相手を思いやる心の
ある人たちなんですよね。
私が塾を通して、生徒たちに勉強だけでなく
こういう相手を思いやる気持ち、感謝の気持ち、
できれば自分を犠牲にしてでも相手を喜ばせ
ようという気持ち・・・そんな気持ちをもてる
子達になってほしいなと思っています。
もちろん見返りを期待するのではなくね。
そして名学館でよかった、塾長に出会えて
よかったと思って欲しいです。
また独り言のような文章になってしまいました。
今日、高3の生徒が卒塾となります。小6から
6年間も通ってくれた子ですから、ちょっと感慨
深いです。
さっきお花とプレゼントを買ってきました。
小・中学生が受験前に転校以外の理由で辞める場合は、
割とドライに別れますが(たぶん、そのほうが相手
にとってもありがたいでしょうし)、いったん
一緒に受験を戦った生徒はどのタイミングで塾を
離れても、大切に送り出します。
これからも縁が続く大切な存在ですからね。
今日の夜は週末にできなかった中3、1名の
三者面談です。これでラスト。
しっかり対応したいと思います。
今年の中3・12期生14名・・・
いよいよラストスパート突入です。
2014年11月25日
いかに喜ばせるか、いかに幸せに感じてもらうか
posted by じゅくちょー at 14:14| Comment(0)
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