ありませんでした。
先日に引き続き、東京へ日帰りで行ってきました。
あまりこの場でプライベートなことを書くのは
気が引けますが、私が生徒たちに感じる思いや
こうなってほしいという願い・・・
それらは親として娘に対する思いと同じなの
かもしれないと思い、あえて書かせていただき
ます。
ちょっと親ばか的な内容も入っているので
関心のない方は読み流してください。
うちの長女は現在、保育士として丸4年。
一方次女は3月に東京の美容学校を卒業し、
4月から八王子の美容室で美容師としての第一歩
を踏み出します。
どちらの仕事も巷では安月給でやめる人が
多いと言われる仕事です。
ただ、本人たちが中学時代から「なりたい」
と思って、努力して、なれた仕事ですから
私はそれでよいのだと思っています。
さて、昨日、次女の卒業ヘアショーというのを
見に行ってきました。
ふだん離れて生活していますし、美容、ヘアの
ことを語られても私には全然わからないので
どんなことを学び、どんな学校生活を送って
いたのかはわかってません。
ただ前日のメールで「伝わるものはもしかしたら
少ないかもしれないけど、2年間の集大成。
今まで見せて来れなかった私のニチビ(日本美容
専門学校)での2年間をこの16分間で見せます」
と力強い宣言をもらいました。
国家試験の合間を縫って、朝早くから夜遅くまで
チームでいいものを仕上げようと頑張っていた
ようです。
何度も言うとおり、私には何がよくて、何が
だめなのかはわかりません。
ただ、各グループの作品から伝わる、思いのよう
なものはすごく感じました。テーマは
「かっこいい」らしいです。


自分たちでヘア、メイク、衣装、音楽などなど
全部考え、先生にダメ出しされたり、グループ内で
意見が分かれたり・・・いろいろ大変だった
ようです。
さらに途中、デモンストレーションで
舞台でヘアアレンジするというのをやって
ました。
驚くほど手際よかったです。
でもたった2年間でここまでの技術や
美容、ヘアに対する知識や思いを学んだんだ
なああと改めて感心しました。
以前に「なんで専門学校なの?」
とか「大学のほうがいい」とか周りから何度も
言われたけど、「夢や目標のない大学生
と話しててもつまらない。今、学校の友達
はみんな夢があって、すごく熱い」と
言ってました。
もちろん大学生になることを否定しているわ
けではありませんが、目標のないまま
なんとなく大学に・・・というのはやはり
寂しすぎますし、お金を出している親とし
ても、それはどうなのか・・・と思って
しまいます。
子どもに夢を持て・・・というのは簡単ですが、
やはり何かきっかけは必要・・・。
で、そのきっかけが見えた時、否定せず、
後押ししてあげることも大事なのかなとも
思ってます。
宮城では多くの進学校で、やたら「国公立大
受験」を勧めます。
もちろん私も国立大を出ていますから、それを
否定するつもりもありませんが、得意な科目に
絞って私立受験に専念してれば、もっと違う
道があったのにな・・・とか、ただ国立大
ならどこでもいい・・・と言ってるのは
どうなんだろう?とか
親が「県内しかダメ」と言ってるので、
「じゃあ、ここでいいです」とか・・・。
結局、生徒自身が夢がないから、なら
無理にお金をかける必要はないとなります。
それはそれでもっともです。
ですから、生徒たちも親を説得するくらいの
思いをもってほしいのです。
いつも「なりたいものがない」「自分に
どんな仕事があっているのかわからない」
と言い続けてても、誰も何も与えてくれません。
私は娘が美容師になりたいと言った時
「なんで美容師なの?」と聞きました。
答えは「髪をきれいにして、その人を喜ばせて
幸せにしたい」と・・・。
それを聞いて、単に自分が好きだから・・・
ではなく、誰かを幸せにしたい・・・という
気持ちが入ってたことで、これなら頑張れる
なと思い、賛成しました。
東京に出るのは想定外でしたが(笑)
結果的にいい仲間と出会い、いい先生と
出会い、国家試験に合格するテクニックだけ
でなく、コミュニケーションや礼儀、身だしなみ
にいたるまで、美容師として大切なものを
たくさん学んだようです。
高3の時担任の先生から「とりあえず大学の
オープンキャンパス行ってみろ、絶対行きたく
なるから」といわれて、しぶしぶ行ったらしい
ですが「まったく興味がわかなかった」と。
そりゃそうでしょうね。
こういう仕事をしているといい高校に行って
いい大学に行って・・・というのを理想形の
ように語るように思われますが、私はそう
思っていません。たとえば、
一高や二高はいい学校ですが、その校風に
合ってない人や頑張り続けられない人が
行っても意味がありません。
進学校に行けば、みんな国公立大・・・という
わけでもありません。いろんな選択があって
よいと思っています。
今、卒塾生を見ていると、すごく多岐にわたって
活躍して、いろんなことをいろんな立場で
頑張っています。
私はどん道に進もうとも、自分のやりたいことを
明確にし、頑張ろうとしている子のことは
ずっと応援したいです。
うちの娘も県外の私立ということで、だいぶ金銭
面は厳しかったですが、昨日の頑張る姿を
見たら、これでよかったのだと思いました。
彼女にとって2年間本気で頑張った・・・
そう思えるのであれば、私も満足です。
おとといの後期選抜も、みんな「やりきった」
感があり、それが私にとっては嬉しいことでした。
もちろん高校入試がゴールでないということは
何度も言ってますから、次なる目標を考え、
そして学び、そして行動に移してほしいと
思います。
うちの塾で学んだ生徒たちに対しては
ちょっと大げさですが、つかず離れずで
人生のパートナーでい続けたいなと思っています。
3.11・・・一人で教室にいるといろんな
ことを考えます。
生きているからこそ、自分にできること、
そして子どもたちに伝えたいことをまだまだ
伝えていきたいと思います。