2017年12月05日

生徒の質を上げる

塾を始めてもうすぐ15年になりますが、
この間、塾を通してどんなことができ、
塾生や卒塾生にどんなことを伝えて
いけるだろうかと試行錯誤してきました。
塾ですから生徒たちの成績を上げ、
志望校に合格させるというのが一番。
むしろ、塾ではそれがすべてと言っても
いいのかもしれません。
しかしながらほかの塾でもできる
ことを同じようにやっていたのでは
私がやっている意味はありません。
自分の53年の人生経験、自分の子育て
の経験、東京でのサラリーマン生活の
経験・・・。正解はないかもしれませ
んが、自分の思いを伝え、うちの塾に
通う生徒たちが将来社会に出た時に
「名学館で学んだことが活きた」
そんな風に言ってもらいたいと思って
ます。

最近、私が意識しているのは生徒の
質を上げたいということです。
もともとうちの塾は生徒の質が
自慢です。
塾は生徒を集めてなんぼ、売り上げを
あげてなんぼですが、一方で
生徒が塾の雰囲気を作ると言っても
過言ではありません。
私語が多い生徒、やる気のない生徒、
宿題をやってこない生徒、ルールを
守らない生徒・・・こういう生徒が
いるだけで、どんなにまじめな子が
いても塾の空気は乱れます。
ですから入塾の面談の際には
かなり厳しい話もします。
勉強のレベルが高いのではなく
「当たり前の」基準レベルが高い
ということを・・・。
定期テストは400点が基準であること、
テスト前、学校ワークは3周終える
こと、宿題忘れはペナルティ、
テストは満点合格・・・。
そして課題忘れや追試が多い生徒、
真面目に取り組まない生徒には
退塾勧告も出すことも・・・。
塾を「楽しい場所」「楽して
成績を上げてもらう場所」という
思いを持っている場合や
保護者に無理やり連れてこられ
た場合は面談の段階で入塾しない
ほうがいいことを勧めます。

これだけとんがっていると、生徒が
誰も来なくなるのでは・・・という
不安もありますが、現実には中1も
中2も定員まであと1名とそこそこ
集まっています。
要は「ゆるい塾」「怒らない
(生徒を放置している)塾」も意外に
あり、そういう塾を避けたいという
人たちも少なからずいるということです。
そしてそういう雰囲気の中で勉強
していると、やらないことが恥ずかしい
という思いになり、ふざけることも
怠けることもできなくなります。
私は優しくないですし、感情のまま
怒ります。
「怒らない教育」「ほめて伸ばす
教育」などと言われてますが、
人を育てていくうえでは怒ることは
絶対に必要だと思っています。
私も生徒を怒る以上は、自分自身の
行動にも気をつけています。
「あいつは口だけだ」と言われないように。
すべては行動、すべては経験・・・。
生徒の規範になるような行動をし、
人を大切にしていきます。
退塾者も多い塾なので、敵(?)も
多いと思いますが、当分は
この信念を貫いてやっていきます。
(時代に逆行した塾ですね)

posted by じゅくちょー at 23:35| 日記
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