うちの塾はほかの塾に比べ、
退塾者が多いかもしれません。
昔は退塾を恐れて、生徒に気を遣うこと
もありましたが、そうすることで
教室も緩い雰囲気になり、結果的に
まじめな子が去っていくということが
ありました。
私自身、塾長でありながら毅然とした
態度ができなかったのだと思います。
そんな反省もあり、4期生からは
塾の雰囲気を大切にし、何度指導
してもまじめにやらない生徒には
本気で怒り、それでも改善が見ら
れない場合は退塾を勧告してきました。
もちろん、それにより気持ちを入れ
変えた子もいますし、結果的に
そのまま退塾した子もいます。
保護者の方からのクレームになった
ケースもあります。
でも、そのおかげで、今では生徒の
質が良くなり、まじめにやらない子が
いづらい雰囲気になっていると思います。
今から7年前、10期生のM君の話。
彼は小学生の時から通ってくれていて
その代(10期生)では一番の古株であり、
私とも話す機会が多かった子です。
彼はどちらかというと授業中に集中し、
頭の回転が速いため、ほかの子に比べ、
少ない勉強量で理解ができたと思います。
ただ、うちの塾は成績が良ければ
それでよいというわけではありません。
課題はありますし、少しでも手を抜けば
怒られます。
きっと彼にはそれがめんどくさいことに
感じたのでしょうね。
課題をやってこない
補習をさぼる
ワークを繰り返さない
私からしたら、塾のやり方に反抗して
いるようにも見えました。
もちろん、何度も注意します。
しかし、彼はなかなか態度が改まりません。
当然、彼に対しても退塾勧告を出した
こともあります。
一度彼に「うちの塾本当は通いたく
ないでしょ?」と。
そしたら「はい。親に言われているので」
とストレートな返事が返ってきました。
でもそのあとに「でもやめません。
やめたら成績下がるのがわかっています」
と。
彼にとっては塾が生命線だったのかも
しれません。
そんなわけで、彼とは何度もバトルが
ありました。
でも中3のいつ頃からか、頻繁に自習に
来るようになり、自ら積極的に塾を
活用するようになりました。
私も怒ることが減りました。
彼は定期テストでは常に450点を超える
ような点数をとっているのに
評定は平均3点台後半。
きっと学校でも同じような感じだったの
でしょうね。
しかも彼はプレッシャーにも弱いタイプ。
そんな中、彼が志望した高校は
私の母校でもある向山高校。
評定の貯金がない分、本番でとらなければ
いけない・・・でもプレッシャーに
負けたら・・・
ついいろんなことを悪いほうに考えて
しまいました。
でも彼の向山への気持ちは変わることは
ありませんでした。
うちの塾生って昔から向山希望者が多い
のですが、やはりそれって私が無意識に
働きかけているのでしょうかね。
本人たちはそうはいってませんが・・・。
そんなわけであとは信じるのみ。
結果評定の悪さをものともせず、
本番でがっちり点数をとり、合格を決め
ました。
あれだけ「塾に通いたくない」と言ってた
M君ですが、結局高3まで通い、
「大学で地元に残ったらここで講師を
やります」ということまで言うようになりました。
不思議なものです。
結果、彼は浪人の末、埼玉大に進学しました。
彼には都会のほうがあってるような気がします。
昨年の夏、彼を含む20歳になったメンバー3人と
ビアガーデンで語り合いました。
めちゃ楽しかったです。
人は変わる・・・
そう信じて、今日も怒り続けます。(笑)
怒るというのは変化を期待していること
だからな。
J君、K君!!!!
posted by じゅくちょー at 12:00|
日記