2019年11月28日

ありがとう・・・

ここ数日、テンションが上がらないままで

ブログにまで影響してしまい、ご心配を

おかけしました。

今日、一つの区切りがつき、気持ちも

整理できましたので、まとまりのない長い

文章になりますが、書かせていただきます。

日曜日の日、中1、中2の口頭試問や面談を

やっている最中に、2期生の冬馬から電話が

ありました。

普段はメールでやり取りしているので、珍しい

なと思い。「どした?」と電話に出ると

「塾長、シゲ知ってるよね。」

「あたりまえじゃん、どした?」

「シゲ、亡くなった・・・」

「え?」

一瞬、何を言われているのかわからず、次の

言葉が出てきませんでした。

シゲとは、冬馬と同じ、2期生の卒塾生。

中3の初めに入塾して1年弱、通ってくれた子

です。

冬馬と同じ、野球部でキャッチャーで部長。

いつもニコニコしていて、血気盛んなほかの

野球部メンバーとはちょっと違った印象でした。

高校にはスポーツ推薦で進学し、高校でも

野球部で活躍していました。冬馬も同じ高校

だったので、何度も試合を見に行きました。

高校ではピッチャーとして活躍していましたね。

2期生の頃は私もまだ塾経営に手探りの時期

で、やんちゃな連中ばかりが集まってましたが

みんな、口は悪いけれど、気遣いができ、

「塾長サンキュー」のように敬語も使えない

けれど、ちゃんと感謝を言葉で表せる。

そんな面々の中の一人でした。

実は16年塾をやっていて漢字こそ違えど、

下の名前が私と同じ唯一の生徒です。

私が何か忘れてたり、失敗するとすぐに

「じゅくちょーーーーーだめじゃん」と

ニコニコしながら言ってきましたね。

本当に人懐っこい笑顔でした。

お母様も優しく、熱心な方で、私が

野球の応援に行くと目ざとく見つけて

「ほら、塾長も応援して」と高校の応援

うちわをくれたりもしました。

高校卒業後はしばらく連絡が途絶えて

しまいましたが、大学でも野球をやって

る話は都度都度冬馬から聞いていました。

大学卒業後、家電量販店に就職し、

最初の勤務地が太白店だというのを聞き、

何度かお店に行ったこともありました。

「塾長、俺呼んでくれれば安くするから」

と、昔と変わらぬ笑顔で応対してくれました。

彼の人柄や人脈でお店でナンバーワンの

売り上げを誇っていたようです。

接客業が向いていたのでしょうね・・・。

5年前に札幌に転勤になり、結婚、二人の

お子さんにも恵まれたようです。

札幌に行ってからは全然連絡取れていま

せんでしたが、きっとまた仙台に

戻ってきて「じゅくちょーーーー」って

人懐っこい笑顔で会いに来てくれる

そう信じていました。

札幌でも抜群の売り上げを上げ、

新しいお店のお手伝いで帯広に出張に

行ってて、ホテルで倒れたそうです。

まさか、こんな形で彼に再会するなんて

夢にも思ってませんでした。

ここ最近、卒塾生は就職、結婚、出産と

おめでたいニュースが続いていたので、

自分の中で塾生、卒塾生には明るい未来

しかない・・・そう信じていました。

ここ数日、いろんなことを考えてました。

悲しみもありましたし、信じられないと

いう気持ちもありました。

私にとってシゲに限らず卒塾生はみんな

宝だなと改めて思い知らされました。

昨夜、授業時間を前倒しにして、通夜に参列

してきました。

大きい会場であるにも関わらず、入りきれない

程の人。後で聞いたら350人集まったと。

彼の人脈の広さを物語ってます・・・。

奥さんの悲しみ、ご両親ご兄弟の悲しみを

考えると、、胸が張り裂けそうになりました。

遺影でもシゲは笑ってました。

あの人懐っこい笑顔は昔のまま・・・

今にも「じゅくちょーーー」って語りかけて

くれそうな・・・そんな気もしました。

お坊さんが法話の中で

仏教では仏・法・僧の三宝が大事だと

いう話をしていました。

仏教信者ではないので、間違った理解をして

いるかもしれませんが、本来、仏はお釈迦様、

法はお釈迦様の教え、そして僧はお坊さんたち

を指すと・・・。

シゲのことに置き換えると

仏はシゲ自身、法はシゲとの思い出、

そして僧は我々友人や家族だと。

シゲとの思い出を一人一人大切にして

忘れてはいけない、彼から学んだことを

伝えていかなければいけない・・・そんな

内容でした。

どんなに苦しい時にも笑顔・・・

塾長カレンダーにも書いてますが、今に

なって思えば、これってシゲから学んだ

ことなのかもしれないなと思います。

今、塾生たちはみんな頑張っています。

だからこそ私がみんなを明るくする存在

でなければいけない・・・そんな風に

感じました。

今日は朝に出棺の見送り、午後には

告別式に参列してきました。

眠っている姿に笑顔はありませんでし

たが、すごく穏やかな表情でした。

シゲに最後にかけてあげる言葉は

何だろう・・・考えてましたが

花を手向ける時に出てきたのは

「シゲ、ありがとう」

シゲに対しての感謝の言葉でした。

口数が少なくてもみんなを引っ張る

力があり、仕事も手を抜かない。

家ではやさしい夫でありやさしいパパ。

「俺は社長になる」・・・そう

周りに言ってたそうです。

いや、彼なら本当になっていたかもしれ

ませんね。

彼が塾に通ってた1年なんて彼の激動の

人生を考えれば、豆みたいな、本当

にちっちゃなものかもしれません。

私が彼にしてあげたこともほとんど

ありません。

その点については申し訳ないなという

気持ちですが、彼と出会ったことは

きっと神様が導いてくれた運命なんだ

ろうなと思ってます。

1日1日を大切に、今を精一杯

そんな当たり前の言葉も彼の前では

重く感じます。

いろいろご心配をおかけし、温かい

メールもいただき、本当にありがとう

ございました。

うちの卒塾生は、みんないい子です。

そして今通っている塾生も怒ってばか

りですが、本当にいい子です。

私はその一人一人をこれからも大切にし、

そして支えてくださる保護者の皆様

を大切にします。

シゲ・・・

頼りない塾長だから、時々天から

ダメだししてくれよな・・・。

ありがとうシゲ。






長文におつきあいくださいまして

ありがとうございます。

しばらくの間ブログの更新が不定期に

なるかもしれませんがご了承ください。








posted by じゅくちょー at 16:13| 日記
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