7期生の子が挨拶に来てくれました。
ここのところだいぶ苦しい思いをして過ごして
きた様子でしたが、ようやく自分の目指す
道に向けての第一歩を踏み出すことになり
ました。
小6の時から見てる子ですから、感慨深いし、
すごくすごく嬉しかったです。
東京で少しずつ成長してくれるといいなと
思ってます。
子どもの進路についてはどうしても親の
意向が入ります。金銭的なものも含め、
いろんなことを経験してるからこそ、
子どもには苦労かけたくないですし、
場合によっては遠いところにやりたくない
ということもあると思います。
私は今日来てくれたKちゃんのお母様とは
何度も面談やお電話でお話することが
ありましたが、子どものことを温かく
見守り、サポートしてあげるっていうのは
こういうお母さんを言うんだなと感じて
いました。
だからこそ、うまくいかないとき、
気分に上がり下がりがあるときでも
時には距離を置き、時には話を聞いてあげ、
いつでも味方なんだよ・・・ということを
伝えることで、彼女も歩いていくことが
できたんだろうなと思います。
ほんと、頑張って欲しいです。
私は塾をやっていながら、こういう言い方を
するのはおかしいのですが、どこの高校、
どこの大学に進んだかが大事なのではなく
そこで自分がどう学び、どう行動するのか
が大事だと思っています。
ナンバースクールに入ったから、あるいは
国公立大に合格したから将来の安泰が
保証されたわけではありません。
逆に第一志望の高校や大学に行けなかった
からといって、それで人生が終わったわけでも
ありません。
昨日、退職する講師のために駆けつけてくれた
二人も高校受験でも大学受験でもいい思いを
させてあげられませんでしたが、今、目標を
もって、しっかり頑張ってるのがわかりますし、
挫折や痛みを経験した分、本当に成長してる
なあと感じます。
それは彼らの笑顔を見れば分かります。
昨日新高1の保護者の方とお話してても
そうでしたが、大学って何なんだろうと
考えることがあります。
学校の先生は「将来の目標、なりたい職業を
見つけ、そこから大学を決めて・・・」
と言われます。
でも、それは「学校の先生」になりたいなら
教員養成系の大学に行くんだよ・・・という
一つのわかりやすい話を一般化してるだけ
であって、じゃあ、ほかの職業にも全部
対応する大学や学科があるの??となると
生徒たちが迷うほうが自然だと思います。
先日、講師の先生と話していましたが
「なんか、最近の高校生を見てると、大学を
まるで職業訓練所のように考えてる人が
多いね」と。
確かに薬剤師になりたいから薬学部
教員になりたいから教育大学
看護師になりたいから看護学部
確かにそういう資格系でそこそこの
学力を伴う大学、学部になると、それは
先生や親からも「よし、ガンバレ」と
なりますが、
例えば
保育士になりたいのに国公立目指す必要あるの?
美容師だったら大学じゃなく専門学校ですよね?
楽天球団で働きたいけど、どこの大学がいいの?
・・・たとえば進学校に進んだ子がこういう疑問
を提示したとき、先生方や親はどう反応するかと
いうと
まずは「国公立目指せ」・・・になるような気が
します。
あまり個人的な話を書くのもなんなんですが、
うちの次女も進学校と言われる高校に進み、
ひとまず2桁順位はキープしてたようなので
国公立進学の話も出てたようですが、彼女の
夢は中学のときから変わらず「美容師」。
それでもギリギリまでセンター対策などの
勉強をさせられる・・・。
もちろんそれが進学校の宿命なのでしょうが、
もっと生徒たちに選択肢を提示してあげて、
可能な限りの支援をしてあげてほしいなあと
感じます。
進学校に進むと専門学校や短大への進学、
あるいは私立大への進学すら邪道とされて
しまいます。
今年卒業した生徒、そして現在通っている
生徒の話を聞いていても、三桜の評価が
非常に高いです。
学校側も国公立大進学者の実績を上げたい
のでしょうが、それでも看護系だったら
宮城大だけでなく、高等看護専門学校への
道や、その他、それぞれの目標に応じた
対応をしてくれてるような気がします。
9期生の二人も自分の望む進路に進めて
本当に嬉しそうでした。
確かに国公立を本気で目指すには物足りない
(競い合いなど環境も大事ですから)
かもしれませんが、部活動も盛んで
合唱も素晴らしくほんといい高校だなあと
思ってます。
・・・と話がそれてしまいしたが、
先生のための進路ではないので、もっと
本当にやりたいことを考え、それでも
見つからなければ、まずは職業から
大学を考えるのではなく、今どんなことを
深く勉強したいのか・・・で大学や
学科を決めればいいと思います。
私は文学部に進みました。
「文学部に行ったって先生になるしかない」
「文学部に進んで作家にでもなるの」
と揶揄されたこともありますが、私は
将来何になりたいというより、「日本語」
をもっと学びたいという素直な気持ちで
選び、結果的によかったと思ってます。
「就職のいい学部ってどこですか」
「県内で一番いい私大ってどこですか」
などという質問を聞くと、本当にアホらしく
なります。
でも、それが高校生の現実だったり
もします。
夢や目標、あるいは自分の意思をもって
進学した子はそれが国公立でも私大でも
短大でも専門学校でも、きっと充実した
学校生活を送り、将来に生きてくると思い
ます。もちろん高卒で就職して立派に
頑張ってる自慢の卒塾生もいっぱいいます。
うちの長女は4大落ちて、短大出て保育士。
4年目ですが、四大の子より2年早く
現場に出られたことのほうが4年間大学で
机の上の講義を聞くよりも実があると
感じてると思います。
次女は美容師目指して東京の専門学校に
進んで来月2年生。
周りから何を言われても聞く耳を持たず
自分の意思を貫き通しただけあって、
必死に頑張っているようです。
今度高3になる10期生を集めて
集会をします。
今現在話を聞いてても国公立を目指す子も
いれば、既に専門学校への進学を決めてる
子もいます。
単に成績上げろ! 勉強頑張れ!ではなく、
今だからこそ、もう一度大学に行く目的、
そしてそこでどうするかを考えて
ほしいですし、専門学校に行く子達にも
単に「楽だから」ではなく、きちんと
どういう資格を取り、どう頑張るのかを
考えるように・・・そんな話をしたいと
思ってます。
塾がやれること、塾に期待されてることは
成績を上げることだけ・・・
確かにそうなのかもしれないですが、
50年の私の体験、そして12年間に輩出
した卒塾生たちの生き様(ちょっと大げさ?)
から伝えたいことはいろいろあります。
昨日、代理店の方とポスターの件で話を
してたとき、営業のIさんが「卒塾生
すごいですね」と感心されていました。
私にとって、卒塾生は財産です。
もちろん、今の塾生や保護者のみなさまも。
この先もずっとずっと卒塾生ひとりひとりの
ことを考え続けると思います。
教室の写真一部追加しました。
中3の時の写真、高校卒業の時、成人式の時
なかには結婚式の時・・・
みんないい笑顔です。
私にとっての活力源ですね。