高校選択。
中3にとっては一世一代の大きな選択
ですよね。
たぶんそれまでの人生でそこまで
大きな選択をした経験がない子も
多いと思います。
ですから「塾長、どこがいいと思い
ますか?」と私に決定権をゆだね
られたり、親子バトルになったりする
こともあるのでしょうね。
高校選択といって思い出すのが6期生の
Hちゃんの話。
彼女は中学でテニス部の部長も務め、
お母さまもテニスをやっているくらい
テニス大好きな女の子でした。
当然、高校でもテニスをやりたいという
思いがありました。
ただ、高校は勉強が目的。
部活をしに行くわけではありません。
彼女の頑張りをみても、市内のトップ校
を狙えるレベル。
しかし、彼女が中3の秋に言い出したのは
テニスの強い高校。
もちろん、その高校も良い学校ですし
それに見合った学力や進路希望であれば
その高校を推しますが、彼女にはテニス
のことしか見えていない様子。
さらに言えば、その当時、公立高校も
推薦入試があり、ほぼ評定だけで合否が
決まるため、その高校に出願すれば
推薦合格もほぼ確実。
(推薦は一般入試の1か月前に決まる)
まあ、言いたくはないですが
(と言いつつ言っちゃいましたが)
楽して進路決めたいというのも見えて
いました。
彼女の将来の目標を考えても
間違いなくトップ校を目指すべきだという
思いがしましたし、お母さまも同意見
でした。
(トップ校に行ってもテニス部がありますし、
テニスは続けられる)
Hちゃんのお母さまと私は裏で同盟を
組み、説得工作にあたりました。
もちろん「生徒の行きたい高校に」と
いうのが第一ですが、生徒がよく
調べもせずに決めようとしている場合は
時々やります。裏同盟。
結果、推薦依頼書を書くところまで
いったのを食い止め、思いとどめました。
もちろん、そのために何度も話し、
彼女も納得しました。
それからの彼女のがんばりはすさまじ
かった。
誰よりも朝早くに朝塾に来て
放課後も誰よりも早く来て、遅くまで
残る・・・。
本当によく頑張ってました。
同じ塾の子と漫才ネタを考え、ネタ帳を
作ったり、モノマネにはまったり
私と同じでぶっ飛んでる言動も多かった
ですが、まじめで温かい心をもった
子でした。
そして無事合格!!!!!
本当に嬉しそうでした。
彼女が高校生の時に書いてくれた
文章がコチラ・・・
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「私は高校3年で部活をしているので
もうすぐ高総体を迎えます
普通,塾と言ったら勉強をとにかく
頑張ってほしいはずなのに塾長は中学
の時からいつも,保護者のように応援して
くれました
私は高校選びですごく悩みました
私はただ部活をやりたいだけで部活の事
以外全く考えずに高校をきめようとして,
出願のギリギリまで塾長と何度もバトル
しました
塾長が薦めた高校は,もっと頑張らなければ
入れない高校でしたが,塾長は高校選びで私
以上に調べてくれて,絶対その方が,私が私ら
しく頑張れるはずだとずっといい続けました
私は落ちるのを怖がって,楽な方に進もうとし
てる自分に気づいて頑張ってみようと思いました
それから塾長には,朝6時半からの朝塾や,夜遅
くまで,どこの塾や予備校よりも熱心に教えて
もらいました
受験に対する不安を取り除いてもらったり,私達
受験生を少しでも笑顔にするために,陰で頑張っ
てくれました
私は合格することができ,塾長は誰よりも喜ん
でくれました
この高校は勉強も大変ですが,それよりも部活に
うちこむ高校だったということが入学してわか
りました
私なりに好きなだけ部活をすることができ,充実
した日々を送ることができ後悔なく高総体を
迎えることができるのは塾長のおかげです
高総体が終わったら大学受験がありますが,次は
塾長の力なしで自分だけで乗り越えて行かなけ
ればいけません
次も塾長に喜んでもらうために,塾長に恩返し
できるように頑張ろうと思います
自分が自分なりに頑張れる
本当に私に必要な答えを教えてくれた塾長は,
私にとってかけがえのない恩師です
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嬉しいですね。
高校選択についてはいつもいろんな思い
をもちます。
いくら本人が決めたことでも、
「高校つまらない」と言われると
つらい気持ちになりますし、
彼女のように最初は自分の意思と
違っていても最終的に「この高校
でよかった」と言われるとうれしいです。
彼女は大学入試でもいろいろありました。
それでもまた、自分の決めた大学で充実
した4年間を過ごしたようです。
今は・・・千葉で理科の先生をしています。
時々いろいろな相談をされることがあります。
多少アドバイスはしますが、私が決める
ことはありません。
きっとこれからの人生も自分で決めて
進んでいくでしょう。
帰省した折にもバタバタしてあまり
ゆっくり話せませんが、また改めて
いろんな話をしたいなと思います。
2019年07月18日
高校選択のはざまで〜Hちゃんの場合〜
posted by じゅくちょー at 11:00| 日記