当塾は課題が多いこともあって、「厳しい」
「大変だ」と言われることがありますが、
それでも今はピーク時に比べ、だいぶ厳し
さも和らいでいると思います。
厳しさがピークだったころの話。
6期生のD君は中2の後半に入塾しました。
そのころから1学年の定員を設けていて、
彼が最後の入塾生になりました。
私に何度も怒られながらも、常に前向きに
頑張っていました。
最終的に公立高校は残念な結果に終わり
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そんな彼が塾に進路報告に来た時、てっきり
部活をやれる高校に行くのかと思いきや
「ウルスラにします」と。
彼が合格してたのは「TYPE1」・・・。
TYPE1も今以上に厳しかった時代でした。
物静かな彼が果たしてTYPE1という厳しい
環境でやっていけるのか、不安な気持ち
でいっぱいでした・・・。
しかし、彼は黙々と3年間頑張りとおし
ました。
高校時代に話を聞いたら「名学館で
厳しさは慣れていたので、そんなに
厳しいと感じません」と言ってました。
本当かどうかはわかりませんが、9期生
でTYPE1に進学した子も同じような
ことを言っていたので、実際、ここでの
経験は生きているのかなと思っています。
結局彼は岩手大に進学した後、東北大の
大学院に戻ってきて、大学院時代はうちの
塾でも講師の仕事をお願いしていました。
穏やかな口調で厳しいことをいうので
生徒たちもビビっていました。
そんな彼はといえば・・・
今、ウルスラで先生をしています。
不思議なものですよね・・・。
TYPE1という厳しい環境で嫌な
思い出ばかりであれば、戻りたいと
も思わないでしょうが、戻ってでも
先生をやりたい・・・そこに魅力が
あるのでしょうね。
あ、もちろんうちの塾にも時々
差し入れをもって来てくれます。
どんなに厳しい環境でも、そこで踏ん張り、
頑張ってこそ、人は成長し、そして
いろんなことを学んでいくのだと思います。
最近の中3を見てると、中1や中2の時
追試や態度の悪さであんなに怒られて
いたのに、随分成長したなあと
感じることがあります。
(もちろん、相変わらず怒られている
生徒もいますけどね・・・)