2019年08月02日

高専ガール

うちの塾は16年で電波高専を含め

仙台高専に進んだのが6人。

しかも今のところ受験していた生徒は

全員合格しています。

その中で唯一女子で高専に進学したのが

14期生のSちゃん。

Sちゃんは中学生に上がるときに関東から

引っ越してきて、中1入学時に入塾して

くれました。

お母様が熱心かつフランクな方でしたが

Sちゃんがおとなしそうな、かよわそうな

そんな女の子だったため、はたして

うちの塾でやっていけるかどうか、そちら

のほうが不安でした。

自宅から富中まであの重いカバンを背負って

通学するだけでも大変だと言ってました

から・・・。

でも人間、見かけによりませんよね。

課題の追試などで何度も私に怒られましたが

ぐっと唇をかみしめ、頑張ろうとして

いる姿を見て「こいつは根性ある」と思い

ました。

きっと仲間の存在も大きかったのかもしれ

ませんし、陰でお母さまの支えがあった

のだと思っています。

勉強の方はと言えば、数学が得意なものの

全体的にはなかなか伸びず、本人も苦し

かったと思います。

そんな彼女が中3になり選んだ道は

仙台高専のT類・・・情報系の学科です。

これにはさすがに驚きました。

どう見ても男子の多いザ・理系の環境で

果たして彼女がやっていけるのか・・・

確かに建築の方には女子が多いですが。


それでもオープンスクールの後、夏の

面談の際にも心が固まったようで

その後、一切揺るぎませんでした。

すごくおだやかな癒し系の子なのですが

それだけ積極性もなかったためか、

評定は4を切っているため、推薦は受けられ

ない。だとしたら一般入試で勝負する

しかありません。

うちの塾では十分に高専の対策をして

あげることができません。

むしろ、高専を受験する生徒は自分で

過去問をまわし、積極的に動いていか

なければ合格には近づけません。

しかし、彼女は私がそんなこと言うまでも

なく、数学を中心に過去問にどんどん

取り組み、高専レベルの問題もこなせる

ようになっていました。

若干傾向の違うみや模試では苦戦し続け、

結局高専のB判定は一度も取れない

ままでした。

でも彼女は受験を迎えるころには本当に

見違えるようにきりっとした目になって

いましたね。

入塾時に見た弱々しい目ではありません

でした。

ですから背中を押してあげることができた

のかもしれません。



高専は日程が違うため、高専受験者のため

だけの壮行会も行います。

もちろんみんな集まって彼女を激励しました。

IMG_1022.jpg


そして無事合格!!!!!

彼女の嬉しそうな顔は今でも

忘れられません。

講習や模試の時も一番前の席で頑張って

いたSちゃん。

高専でもやりたいことができているようで

充実した顔をしていました。

14期生が大学受験で頑張っている中、

楽しくやっていることと思います。

彼女は高専が合っていたのでしょうね。

来年、14期生の高校卒業お祝い旅行も

計画しているので、中学卒業時の旅行

に来れなかったので、その時にまたいろいろ

語りたいなと思います。



posted by じゅくちょー at 11:00| 振り返り
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