2007年01月22日

入試を迎えるにあたって(長文)

センター試験も終わり、いよいよ来週には公立高校の推薦入試と
私立高校A日程の入試があります。

ここまでうちの塾の中3生は本当によくがんばってきました。
過去形でなく、「がんばっています」・・・現在進行形ですね。
うちの塾も開校して4月で丸4年になります。
この間、いろんなことがありました。
つらいこともありましたが、やはり生徒そして保護者の方の
支えがあったからこそ続けてこられたのだと思います。

名学館はトップ校進学の実績を争う進学塾ではありません。
しかしながら成績をあげ、志望校に合格させるという姿勢
でやっています。
今年度、今まで以上に受験体制を強化したいという目的で
「仙台南高校進学コース」を開設しました。
一高、二女高を目指すコースならともかく、なぜ南高校なのか
そこには成績上位層の子も中位層の子も下位層の子も
みんなが成績を上げ、「無理」と思われる高校も目指してほしい
そのための目標校としてほしいと考えたわけです。

南高校進学コースの内容や授業の様子については、公表できない
部分もありますが、少なくとも、中2以前から継続してくださっている
保護者、生徒には(半信半疑だったかもしれませんが)しっかりと
受け入れてもらうことができました。
まさに「論より証拠」、4月から6月まで無料で週1回回数を増やして
南コースとしてがんばれるか、がんばれば本当に結果につながるのか
を体感してもらいました。
その結果1学期の中間テストでは皆、好成績をあげてくれ、7月以降
有料になるにもかかわらず、継続受講してくれました。
結果はすぐに出るものでもありませんが、模試での成績は徐々に
上向きになり、9月以降は、3人加わり13名の受講者は
みんな数々の課題もこなし、しっかりがんばってくれました。

1月模試で南コースの平均偏差値は58
これを最初から南コースでがんばっていた10人に
しぼればなんと平均偏差値60です。
そのすごさはなかなかわかっていただけないかもしれ
ませんが、もともと優秀な子ばかりを選抜したコースで
ないというところがポイントです。
一部の力のある子が好成績をとって成り立つものでも
ないのです。

保護者の方、そして生徒自身が塾に望むことは
やはり成績アップであり、志望校合格です。
保護者の方が、汗水たらして稼いだお金を
つぎ込んでいただいているわけですから、「成績は二の次」
などというのは建前だと思っていますし、その言葉を
真に受けてはいけないと思っています。
しかしながら、どんないい塾でも、どんなすばらしい指導法が
あったとしても生徒自身のやる気にすべてがかかっているのも
事実です。「やる気がない」「どうせ無理」「楽したい」・・・
生徒の本音でしょう・・・。だからこそ、多少の強制力も必要ですし
やる気にさせる環境も必要なのだと思います。
南コースは指導にマニュアルのないままスタートしました。
それはいい加減にスタートしたわけではなく、状況状況によって
臨機応変に対応したいと思ったからです。
そして週1回の授業、土日補習はすべて私自身が指導に当たることにしました。
これがいいことなのか悪いことなのかはわかりません。
しかし、生徒一人一人と向き合い、考え方、やり方、癖などを
理解し、その子に応じた対応をしていくためには接する時間が
たくさん必要だったのです。
信用は獲得するもの・・・以前勤めていた会社の上司に教えて
いただいた言葉です。
「塾長という役職だからエライ」ではだめなのです。指導面、知識面、
あるいは話術すべて含め、尊敬されなければいけないと思っています。
そのために苦手の理科も勉強しました。
間違えたときには生徒にもきちんと謝ります。
生徒をしかることもしばしばです。
つまり南コース1年目は私と生徒と講師すべての協力のもと
進めてきた大掛かりなプロジェクトなのです。

塾ですから売り上げも伸ばす必要があります。
新規獲得のためのサービスも必要だと思います。
しかし今回は広告宣伝費を大幅削減しました。
そのせいで、中3の問い合わせはほとんどありません
でしたし、11月以降の駆け込みの問い合わせは
お断りさせていただきました。
4月の段階で、私は中3の保護者の前で
「今、ここにいらっしゃる生徒はひいきします」と
宣言しました。
転校などやむをえない事情であれば別ですが
やはり長く塾に通ってくれてる生徒と短期の生徒を
同等に扱うわけにはいきません。
誤った考えかもしれませし、生徒拡大のチャンスを逸して
いるのかもしれませんが、今の中3塾生の真剣な目を
見てるとここまでやってきたことは間違ってなかったと
思っています。
生徒たちは名学館を愛してくれていますし、私も塾生が
大好きです。
生徒たち全員が卒業するときに「名学館でよかった」
「ほかの塾の生徒に自慢できる」・・・そんな風に
思えてもらえたら幸せです。

塾としてはまだまだ小さいですし、大手に通ってる子から
見れば「名学館?何それ?」と思われるかもしれません。
しかし、周りがどういおうと、生徒や保護者の方々に満足して
いただけることが大切です。

まもなく入試・・・今までやってきたことの集大成です。
最後まであきらめずにがんばりましょう。

よく「がんばっている子にがんばれというのはつらいもの」
ということも言われますが、私はあえて「がんばれ」と
言います。
入試は大変なものです。「がんばってるつもり」では合格できません。
このくらいでいいというのはありません。
今がんばっている以上にがんばることが必要です。
その代わり、がんばって入試が終わったあとは
ゆっくり好きなことをやればよいと思います。
だから、今はガンバレ!です。

posted by じゅくちょー at 13:45| Comment(0) | 未分類
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